大多数の人たちが陥っている宿命的な誤り と 神学的心理学の大きな誤り
今日はお休み、 今日も朝、仕事のある日よりはずっと遅い時間だったけど、10月17日の『眠られぬ夜のために』の第一部と第二部を読んでいました。
人生の幸・不幸を決するのは、外的事情であって、内的な素因ではないと信じていることは、大多数の不幸な人たちが陥っている宿命的な誤りである。
外の環境はどれだけ悲惨であっても、正しいところに助けを求めるなら、力強い助けが与えられ、そして、その人が拒みさえしなければ、悲惨からの全き救いも与えられると。
https://books.rakuten.co.jp/rb/247325/?l-id=search-c-item-text-01
第2部は、これは休日じゃなかったら、帰ってから時間が取れたら読もうと閉じていたかも。おそらく、日々の断片集である『眠られぬ夜のために』の中でも、1,2を争う長文回だと思う。
「あなたがすみやかに、内的進歩を遂げたいと願うならば、心理学をいくらか学ばねばならない。だから、そのこちについて、少し聞いていただきたい。」と『眠られぬ夜のために』としてはめずしい導入の言葉から始まって、3ページ分文章が続きます。
さいわい、今日は休日、朝から焦らずにしっかり読めました。
人間の最も悪い性質は妬みと虚栄心であって、高い進歩のためにはこの2つをどんな代価を払ってでも根絶する必要があるが、このことは、ただ神の恵み豊かに助けを受けることによってのみかなえられると語られ、それに続いて、その例外として、ときおり、この二大悪がない人や希薄な人がいると。ただ、この部類の人はこの部類の人で、こんどは高慢と人間蔑視という、先の妬みと虚栄心に匹敵する大きな悪が、それらに代わって居座っており、これにつても、キリストへの愛による人生かけての絶えざる戦いなしには逃れることができないことが伝えられています。
それに続いての文章に、表題の2番目の誤りのことが登場します。
キリストは、人間蔑視者から人類を救う者でもある。われわれは、キリストのために「兄弟」たちを愛するのであって、彼らが兄弟だから愛するのではない。後のように言うのは、神学的心理学の大きな誤りである。 現に、イエス自らも言っている。わたしを愛しない者は父をも愛しない、と。われわれは、安んじてこう言い添えることができる、兄弟をも愛しないと。
今日の文章、ヒルティ、冴えわたっています。
https://books.rakuten.co.jp/rb/393049/?l-id=search-c-item-text-02
第一部と第二部で10月17日のテーマは頃なっていますが、どちらにも同じ「~の誤り」と言葉があって目を引いて、日本語フェチにとっては日本語として心に留まる愉悦もあって、なんだか、おもしろいなぁ~と感動してしまい、同じ日付以外に載せられたという以外に関連はないけれど、並べてシェアさせてもらったのでした。
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