いったい、力以上に実存するものがあるのだろうか
主の慰めと励ましはいつも必要な時に、一番いい形でやってきます。
毎日読む聖書を通して、
何気なく目にした文章をとおして、
生活場面で出会う人たちを通して、
試練を通して、
自然を通して、
そして、ときに不思議な体験を通して。
それはなんとも説明のつかないもので、周囲の状況を超越していて、
「風は思いのままに吹き、それがどこからきて、どこへいくのか人は知らない」のです。
『眠られぬ夜のために 第1部』7月5日でヒルティはこのことを伝えてくれています。
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神の霊の存在については、たとえ他に実証的な証拠がなくても、次の事実はやはりその証拠といえるであろう。すなわち、われわれ自身が精神と意志をつくして努力しても、もし神がそれを拒まれるならば、われわれは神との結びつきを回復することができないし、また「熱心な信心」によっても、心配や悲しみをのがれることができないのである。
これに反して、神の霊がしばしば思いがけない仕方で訪れてきて、その命と喜びとをもってわれわれの全存在を満たし、一瞬のうちにすべての重荷をわれわれのこころから取り去ることがありうるということである。それでも、人間から全く独立して自主的にはたらくこのような力が、存在しないであろうか。或いはなんらの実在でもないのであろうか。一体、力より以上に実在するものが他にあるだろうか。
とにかく、人間のたんなる思想は決して力ではない。これは、自分で慰めを得ようとして得られなかった経験をたびたびくり返した人ならば、だれでも知っていることである。そうではないこのような力は、一体何であろうか。――単なる「心理学」はこのときわれわれを全く見すててしまう。およそ心理学はそれ自身なんの力をも持たないものであり、かつて、不幸に陥った人を元気づけたことのない、一つの学問体系にすぎない。
『眠られぬ夜のために』第一部 7月5日 ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳(岩波文庫)
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ほんとうに、いったい、力以上に実存するものがあるのだろうか、とヒルティ翁とともに、若輩の私も声を上げることができます。
主がわたしに味方されるので、恐れることはない。 詩編 118:6
上に挙げたような外的、内的さまざまな導きを通して、そしてなにより、主の前に静まり待ち望んでいるときの“細き小さき御声”を通して、主は私たちをご自身の元に導いてくださいます。
よかったら
http://secret.ameba.jp/nijipsych/amemberentry-12146767818.html
もご参照ください。
人が新しい土地に入る前、新しい段階に進められるときに主からの確証が与えられるのは、聖書によく出てきます。 勇気をもって新たな一歩を踏み出したけれど、また一方で、これからの未知の生活を想って不安でいっぱいになるとき、しばしば主は確証を与えられます。
アブラハム(アブラム)に──
その後、主はアブラムに仰せられた。
「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。
そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。
あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。
地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」
創世記12:1~3
これらの出来事の後、主のことばが幻のうちにアブラムに臨み、こう仰せられた。
「アブラムよ。
恐れるな。わたしはあなたの盾である。
あなたの受ける報いは非常に大きい。」
創世記15:1
ヤコブに──
見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。
創世記28:15
ヨシュアに──
わたしはあなたに命じたではないか。 強くあれ。雄々しくあれ。 恐れてはならない。おののいてはならない。 あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。
ヨシュア記1:9
エリヤに──
主は、「そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい」と言われた。
見よ、そのとき主が通り過ぎて行かれた。
主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。
しかし、風の中に主はおられなかった。
風の後に地震が起こった。
しかし、地震の中にも主はおられなかった。
地震の後に火が起こった。
しかし、火の中にも主はおられなかった。
火の後に、静かにささやく声が聞こえた。
列王記上19:11~12
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