信仰を持っている者は、そのものを願望している間は与えられず、そのことを考えない時、それを与えられる。
教会の本棚に、昭和49年発刊の『生命の道』という古い本が数冊並んでいます。
スエデンボルグ全集要約 エガー博士編、土居米造訳 東京新教会 七百円
となっています。
これがとてもよくまとまっています。278ページの単行本の中に、スエデンボルグの膨大な著作から縦横無尽に行き巡り、スエデンボルグ自身の言葉を引用し、その教説が順序立てて並べられています。ネットで検索してもこの本自体はどこにも出てきません。スエデンボルグ関連のエガー博士で調べると、スエデンボルグ著作の翻訳家としてJohn C.Agerという名前に行き当たり、『神愛神知』『展開と地獄』『真のキリスト教』の3冊が出てきますが、博士の全集要約本は英語圏でももう流通していないようです。しかし、Amazonでは↓の1冊が古本で出ているだけでした。
いま、その古い『生命の道』を借りて、毎日、少しずつ読んでいます。前回の聖書についてのスエデンボルグの言葉は、その本の中で出会ったものです。
そして、先日、その中に、次のような言葉が出てきました。
信仰を持っている者は、そのものを願望している間は与えられることはほとんどないが、それが彼の善となるものなら、そのことを考えない時、それを与えられる。
『霊界日誌』3535
『眠られぬ夜のために 第2部』のヒルティの言葉も連想されました──
5月14日
‥
私の生涯におけるすべての善は、私が予期しないのに不意にやって来た。たいていの場合、私はそれに対して十分な用意をしていなかった。というのは、神が私に対して抱いている道に添わないような計画に、私は多くの時間を浪費していたからである。‥
6月19日
もしあなたが、いまちょうど、生涯の荒涼とした暗い時期の一つに臨んでいるのなら、将来のいろんな計画に手をつけたり、または、いまさらどこを改めようもないのに、過去のことをふり返って思いわずらったりしてはならない。むしろなにか実際的な仕事を企てるがよい。そのことがあなたを十分忙しくさせ、無益な期待の苦しみをあなたから取り去ってくれる。そうしているとある日突然、おそらくあなたがまだその仕事をすっかり終えない前に、あなたが願っていた心の変化が訪れてくる。
7月20日
あなたが一旦神と親しくなり、また、神とのあいだに目標が完全に一致するような間柄になるならば、とりわけ、正しい適度な仕事や適当な読み物を探し求める必要はもはやなくなる。
実際、そういうものを求めていると、人間はえてして過度におちいったり、時宜を誤ったりしがちである。神と親しく交われば、仕事と読み物の両方とも、いつも不思議に適当な時に授けられるであろう。
一体に、計画を立てるということは、なんの役にも立たないことが多いものだ。待つこと、そして神のさずけ給う機会に注意を怠らず、与えられたらその機会をすばやく、すすんで、十分の心構えをもってつかむこと、これが成功をおさめる道である。
あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。
そうすれば、食べ物や着物など、こんなものは皆、求めずとも、つけたして与えられるであろう。
マタイ福音書6:33
主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。その時、あなたがたはわたしに呼ばわり、来て、わたしに祈る。わたしはあなたがたの祈を聞く。あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う。
もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば、わたしはあなたがたに会うと主は言われる。
エレミヤ書29:11~14
皆さんに、シオンから平和があたえられますように
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